ZEHとは?ZEHのメリットってどんなもの?
家づくりで注目の「ZEH(ゼッチ)」。
「省エネシステムの家」「太陽光発電ができる家」などのイメージがある人もいるかもしれませんが、詳しく理解している人は少ないのではないでしょうか。
こちらでは、ZEH(ゼッチ)とはなにか、メリットや補助金についても紹介します。
目次
注目のZEH住宅ってなに?
ZEH(ゼッチ)住宅とは、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略で、ゼロエネルギー住宅とも呼ばれています。
一次消費エネルギーと呼ばれる「空調」「給湯」「換気」「照明」で使われるエネルギーを、家の性能を高め省エネ機器を導入することで減らし、太陽光発電などエネルギーを作り出す仕組みを取り入れて、住宅のエネルギー収支をゼロにすることを目指した住宅です。
環境に優しく価値のある住宅を普及させようという目的で、政府が推進している取り組みです。
ZEH住宅のメリットデメリットは
メリット
- 無理せず光熱費が抑えられる
- 断熱性能を高くして、最新の省エネ機器を導入するため、冷暖房に頼りきりにならずに快適に過ごすことができます。また太陽光発電により、電気やガスを使用せずにお湯が沸かせたり、蓄電システムがあれば、日が沈んだ後でも太陽光で発電した電気を使うことができるなど、無理をしなくても光熱費を抑えることができます。
- ヒートショックを防ぐ
- 従来の住宅では、真冬にお風呂に入ったり、暖房の効いた部屋からトイレに入ったりすると、急激な気温の変化により血圧が変動してヒートショックが起こることが問題になっています。ZEH住宅は断熱性能が高いため室内の温度差が少なく、ヒートショックを防ぐことにもつながります。
- 災害時に強い
- 地震など災害が発生し電気やガスなどのインフラがダウンすると、復旧までは自力で生活をしないといけません。ZEH住宅であれば、太陽光発電や蓄電システムで生活に必要な電気機器を稼働させることが可能です。
- 住宅の資産価値が向上する
- 2016年に、国がBELSと呼ばれる住宅の評価を決める基準についての制度を設けました。環境にやさしくエネルギー効率の良いZEH住宅は、この制度で高い評価を受けられる傾向があります。
相続や売却の際にも有利になり、不動産として活用したい人にもメリットがあります。
デメリット
- コストがかかる
- ZEH住宅にするためには、最新の省エネ設備や太陽光発電システムなどを導入しなければならず、費用が高額になってしまいます。
補助金も利用できますが、ある程度の初期費用はかかります。
- 太陽光発電が安定しない
- 太陽光発電は太陽の光を使って発電するシステムのため、発電量が天候によって上下します。梅雨の時期や冬など日射量が少ない時期は発電量が少なくなる可能性があります。
また太陽光発電システムでは、使わなかった電気を電力会社が買い取ってくれる制度があります。この制度により、売電して収入を得ることができるのですが、売電価格は年々下がっています。
ZEH住宅の条件とは
- ①断熱性能
- 断熱性能を上げることで、必要以上に空調設備を使わなくても快適な温度を保つことができるようになります。
断熱性能はUA値という指標で表され、
UA値:0.4〜0.6(W/m2k)以下
がクリア基準です。
- ②省エネ性能
- 省エネ効果の高いエアコンや給湯器などの設備を導入することで、従来の消費エネルギーを減らすことができます。
エネルギー消費の大きい「空調」「給湯」「換気」「照明」の4つの項目で、ZEH基準を満たした機器を導入することが条件です。
- ③創エネ
- 太陽光発電システムをメインにエネルギーを増やす創エネも基準となります。
太陽光発電は自然環境を活用した、CO2を排出せずに作り出せるエネルギーです。蓄電池や家庭用燃料電池などを組み合わせることで、災害時にも電力確保ができる家を目指します。
ZEH住宅で受け取れる補助金とは
ZEH住宅を建てる際には、国から補助金をもらうことができます。
補助金をもらうための条件
- 戸建住宅を新築する人、新築戸建の建売住宅を購入する人、自宅をZEHに改修する人のいずれかであること
- 登録されたZEHビルダー(ハウスメーカーや工務店など)、ZEHプランナー(建築事務所など)を利用したZEH住宅であること
その他に、補助金ごとの要件をクリアしている必要があります。
補助金はいくらもらえるのか
補助金にはZEH性能によりいくつか種類があり、補助金の額や採択方式が異なります。またそれぞれ年度ごとに補助金額などの詳細や公募期間が決まります。
以下は過去に実施された主な補助金制度です。
- ①ZEH支援事業(環境省)
- 補助金60万円
- 追加補助額蓄電システム補助2万円/1kWh
- 主な要件一次エネルギー消費量を省エネの基準よりも20%以上削減する住宅
- ②ZEH+実証事業(経産省)
- 補助金105万円
- 追加補助額蓄電システム補助2万円/1kWh
- 主な要件一次エネルギー消費量を省エネの基準よりも25%以上削減し、断熱性の強化、電気自動車などを導入している住宅
- ③ZEH+R強化事業(経産省)
- 補助金115万円
- 追加補助額蓄電システム補助2万円/1kWh
- 主な要件ZEH+の要件を満たし、停電時の電源の確保や蓄電システムなどを導入している住宅
補助金の注意点
- 申請はZEHビルダー・プランナーを通して行い、補助金交付が決定してから着工します。住宅完成後に補助金を受け取ることができます。
- 予算額を超えた申請があった場合は、抽選で申請受理者が決定されます。
- 補助金申請をしたら、その後の間取りや設備の変更はできません。
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