神奈川県で免震の注文住宅を建てるための基礎知識について解説しています。

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神奈川県で免震の注文住宅を建てるための基礎知識

免震構造とは?

免震構造とは?

近年、大きな地震が複数地域で発生しており、住宅の倒壊など甚大な被害も多く報告されています。神奈川県を含む関東地方にも、今後大きな地震がくると言われているので、地震対策を考えている人も多いことでしょう。

住宅や建物の構造による地震対策には、「耐震」「制震」「免震」という3つの方法があり、耐震<制震<免震の順に耐震性が高くなります。

耐震構造

建物自体に強度を持たせる構法ですが、建物は強くなるものの伝わる揺れが大きくなるので大きな地震には耐えられません。

制震構造

建物の内部に揺れを吸収する制震部材を入れることで、建物の損傷を抑えます。

免震構造

建物と地面の間に設置した免震装置で、文字通り「地震の揺れから免れる構法」です。免震装置を設置するには、建築する土地の坪単価にもよりますが、1坪10万円程度と高額な費用がかかります。また、5年~10年で交換が必要になるケースもあり、維持管理点検費用が1回100万円~150万円もかかってしまいます。コストはかかりますが、現在一番優れている地震対策といえるでしょう。

免震構造が実用化されるまで

免震構造は近年開発されたばかりの構造ではありません。昔から地震による被害に悩まされてきた日本で免震構造が最初に採用されたのは、1552年に建造された鎌倉の大仏です。1923年の関東大震災では、鎌倉の大仏は倒れることなく、前方に滑ることで倒壊・損傷を免れています。現在は、さらに大きな地震を想定して大仏の下にステンレスの板を敷いた免震構造が採用されています。鎌倉の大仏のように大きな建造物に効果があったものの、住宅や建物に免震構造が採用されることはありませんでした。

免震構造の開発が本格的になったのは1980年代からで、きっかけは免震装置に使われている積層ゴムの開発です。さらに地震の揺れがどのように建物に伝わるのか分析も始まり、実用化への一歩となりました。

実際に免震構造が多く採用されたのは1995年の阪神・淡路大震災(M7.3)以降です。1996年にはマンションに多く採用され、1997年には年間110棟~150棟の建物に採用されました。戸建住宅に採用が始まったのは2000年以降です。さらに2011年に発生した東日本大震災(M9.0)以降には防災拠点となる建物を中心に大きく増え、日本免震構造協会では2016年までにビルやマンションで約4,300棟、戸建住宅で約4,700棟の採用が報告されています。

免震装置に使われる部材も開発が進み、免震構造の技術は進歩しています。

では、次に免震構造の種類についてご説明しましょう。

免震構造の種類

免震構造の種類

免震構造では地面と建物の間に免震装置を設置します。免震装置は、短い周期の地震を長い周期に変える機能を備えたアイソレーターと、揺れ幅を調整して地震の揺れを早く止める機能を持つダンパーの2つの装置で構成されています。免震構造は大きく3つに分けられます。

すべり免震

平面またはへこみのある皿にすべりを良くするオイルを塗り、間にはさんだパーツがすべることで地震の揺れを低減してくれます。またはすべり面を持つ積層ゴムが板の上ですべることで免震効果を発揮します。

免震構造では風揺れが起きやすく、少しの風でも揺れてしまいます。積層ゴムを使用したすべり免震は小さな揺れを積層ゴムが吸収してくれるので、規模にもよりますが小さな揺れなら体で感じることはありません。揺れを吸収した積層ゴムは元に戻らない可能性があるので、すべり免震を設置するときは風揺れ固定装置の設置が必要です。

積層ゴム免震

免震構造の中でも積層ゴム免震は、最も多く採用されています。高層ビルなど重量のある建物に適している免震構造です。アイソレーターと同じ役割を持つ積層ゴムが変形することで、地震による揺れを低減させます。

戸建住宅など小さな建物に積層ゴム免震を使うと、風揺れが起きてしまうので向いていません。揺れに対して水平に動くので、揺れが大きくゆっくりと伝わります。建物の位置をもとに戻す機能がありますが、まれに元に戻らず、残留変形を起こしてしまうこともあります。

転がり免震

免震装置の中でも高い性能を持っているのが転がり免震です。平面またはへこみのある皿状の板の間をボールが転がって、地震の激しい揺れを低減させます。スムーズに転がることで効果を発揮するため、メンテナンスでは板の上に異物が入っていないかチェックします。

3つの免震構造の中で、転がり免震やすべり免震は風揺れに弱いため固定装置の設置が必要です。少しの揺れでも動いてしまうのは、耐震性に問題があるのではないかと思う方もいらっしゃるでしょう。

しかし、こうした揺れやすさが免震構造には必要で、揺れるからこそ優れているともいえます。現在、免震構造の戸建住宅も増えていますが、戸建住宅はビルやマンションと建築工法が異なるため、どの免震構造が適しているのか悩みます。

神奈川県には地震に強い家を建てられるハウスメーカーや工務店がたくさんあります。プロの視点でアドバイスがもらえるので、一度相談してみるのもおすすめです。

耐震・制震・免震の選び方

耐震・制震・免震の選び方

地震に強い家を建てたい場合、耐震・制震・免震のどの構造を選べばよいのでしょうか。

土地と建物をまとめて購入する戸建住宅は、間取りはもちろん、内装や外装の種類が最初から決まっているので選ぶ手間がかかりません。注文住宅は一つ一つ選ばなくてはいけませんが、選び方によっては戸建住宅の建築よりも安く建てることができます。

建築費用を抑えて、その分耐震性の一番高い免震構造で注文住宅を建てるというのもいいでしょう。しかし、耐震・制震・免震の3つの構造は、どのような環境でもできるものではありません。

例えば、免震構造で注文住宅を建てる場合、免震装置の揺れ幅に備えた土地の確保が必要ですし、免震装置を地面に設置するので地下室なども作れません。

「耐震構造や制震構造だと不安…」という方もいらっしゃるかもしれませんが、現在の建築基準法で建てられた住宅のほとんどが震度5クラスの地震に耐えられるようにできています。耐震構造では家財道具が倒れてこないように対策をする、地盤が固い土地なら低価格の制震構造でも安全性は保たれる可能性もあります。

神奈川県にはたくさんのハウスメーカーや工務店があり、高耐震・免震に優れた注文住宅を提案しています。地震に強い家づくりを目指すなら、神奈川県のことを一番知っている業者がおすすめです。神奈川の気候や地盤、環境などの知識から、満足する免震住宅を建てることができるでしょう。

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